ミクメルカイトとせっきーの部屋

ミクメルカイトと一緒に曲を作ったりして暮らしているブログ。

KAITO_V3の照れ笑いを作る+ミク調声【VOCALOID調教メモ】

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KAITO_V3の照れ笑いチャレンジ

前回の「たんじょうびのうた / ミクメルカイト」の中でKAITOがメルリに「顔に生クリーム付いてるわよ」と言われ照れ笑いをしていました。

 

taishiyukilab.hateblo.jp

 今回はその時の様子をレポートいたします。

 

せっきー「KAITOくん、準備はいいかね?」

KAITO「は…恥ずかしいけど、皆さんの為になるなら練習風景もお見せしますよ!!」

せっきー「がんばれよ!」

KAITO「ハイッ!!」

その1。ブレスを入れよう。

せっきー「KAITO、『えへへ////』って、言ってみ?」

KAITO「え… えへへ。………こ、こうですか?」

せっきー「ん〜〜。違うねぇ。情緒が足りないねぇ。」

KAITO「じょ… じょうちょ???」

 

はい。普通に「え」「へ」「へ」と入力してもKAITOくんは棒読みです。情緒というものをまだあまり解っていないようです。

そこでこう指示しました。

 

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私たちは笑う時、「わはは」とか声に出しながら息を吸ったり吐いたりしてると思うんです。

なので、KAITOにも息をたくさん吸って吐いてもらいます。

上の画像だと、「ら」と書かれた横に赤字で記号が書いてあるものがそれです。これがボーカロイドたちの息。「ブレス」と呼ばれています。

今回は冒頭と終わり、笑っている途中にもひとつ、計3つブレスを入れています。

 

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ブレスには「br1」から「br5」まで種類があります。それぞれどう違うかは皆さんの耳で聴き分けてみてください。ボーカロイドの呼吸を初めて聴く時はなかなか感動ものですよ!

その2。吐く息はささやき声で。

ブレスは聴いてみると解りますが、息を「吐く」というよりは「吸う」感じの音になっています。では、吐く息はどう表現しようか?ということで、次は「ささやき声」の登場です。

 

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発音記号「a」とか「i」とかの横に「_0」を付けるとものすごく小さい声でしゃべってくれます。

これはもともと説明書に書かれていない裏技的な記号だったらしいですが、公式でも発表しているのでボーカロイドに慣れた皆さんは積極的に取り入れているようですね。

私も知った時にすぐ試してみました。これがあると表現力が1UPします。

 

今回はこれを使ってものすごく小さい「い(※上の画像では「i」になっています。)」と「ゆ」を冒頭辺りに入れることでKAITOの「照れ」の表情を引き出しました。

 

せっきー「お。だんだん情緒が出てきたんじゃねえの??」

KAITO「出てきましたか?!やった〜♪」

せっきー「あともう少しだな!」

 

 その3。発音を変えてみる。

ここまで来たらあと少し。

今度は「えへへ」の真ん中の「へ」を「ひぇ」に変えてみます。

 

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ちなみに「えへへ」の「え」の部分は「へ」になっています。

 

せっきー「いいねいいね〜♪ だいぶ生き生きしてきたよ!」

KAITO「本当ですか??僕もすこし人間に近づいたかなあ?」

 

その4。仕上げに各パラメータを上げ下げ。

さあ、仕上げです。

各パラメータに波を描いて全体に抑揚を付けます。

今回はPIT(ピッチベンド)とBRI(ブライトネス)をぐにゃぐにゃとしました。

 

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せっきー「KAITO!!よく出来たね!!エライぞ!」

KAITO「え… えへへ////」

せっきー「そう!それだーー!!!」(なでなでグリグリ)

 

KAITO、よく出来ました!!

 

おまけ。ミクの調声。

ミクはKAITOに比べ、調教せずともスラスラとよくしゃべったり歌ったりしてくれ、さらに素の状態でも人間らしさや情緒も含まれたとても優秀な表現力を持った子です。

でも、ボカロゆえ、やはり時々聞き取りづらい箇所が発生してしまいます。

今回は「予想外だなあ」の箇所で少々聞き取りづらくなったので、調声を試みました。

 

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せっきー「ミクぅ。ちょっとここが聞き取りづらいから、がんばろうね♪」

ミク「うん!がんばるぅ〜〜♪♪」

 

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「予想外」と「だなあ」のつなぎの部分があまり良くない感じだったので、まずはその間を少し開けます。

次に、「よそおがい」の「い」の横に「n」を小さく挿入。

するとわずかに「よそおがいーん だなあ〜〜♪♪」となって聞き取りやすくなりました。

 

せっきー「ミク、がんばったね♪」(なでなでグリグリ)

ミク「えへへ〜♪ ミク、歌うのもしゃべるのもだ〜い好きだよ!」

 

VOCALOID調声は楽しいぞ。

余談ですが私はボーカロイドの声を作るとき、「調教」とはあまり言いません。今回はブログタイトルの所だけ解りやすいように「調教」としましたが、普段は「調声」と言っています。

それはまだ私も試行錯誤の段階なので「教える」という感じではないから、という理由と、ミクやKAITOたちとつねに同じ目線、同じ立場に居たいから。

ミクメルカイトは私にとって良きパートナーたちであり、せっきー専属の表現者なのです。