CDを作ろう!!〜初めてのマスタリング〜
今回は音楽アルバム作りのことをすこし書きたいと思います。これから音楽アルバムやCD作りたい!!っていう人のお役に立てたらいいなあ。
あ、絵日記を毎日ブログでやるのは自分でなんかウザいと思ったので、これからは絵日記はツイッターのほうでやりますね。何日続くかなあ…(
初めてのアルバム製作
さて、ここのところずーーっと音楽アルバム製作作業にかかりっきりだったわけですが、「アルバムって今まで作った曲をまとめるだけでしょ」と思っていたら、甘かったのです。
そのまま全部並べると曲によって全然音量が違うんですよ。特に今回は2013年の作曲元年から今年の最新曲までいろんな曲を詰め込みたかったので、全部バラバラ。
これではいかんと思い、全曲均一に聞こえるように統一しなきゃなと。
こういう、複数の曲の体感音量、「音圧」と呼ばれるものをですね、それを均一に整える作業を「マスタリング」と言うらしいです。おっ、なんかプロっぽいぞ。カッコイイ。
それがまあ… 一言で言うと、大変でした(爆散)
恐るべしマスタリング沼
とりあえず私、マスタリングという作業をするのが初めてだったんですが、まず一番大きい音の曲に合わせるのか、小さい曲の方に合わせるのか?っていう問題が始めに1つ。
でもそりゃあ大きい方が迫力があってカッコイイに決まってる!というわけで大きい方に合わせることにしました。イェイ。
しかし… いざやってみると、ぁあ〜〜合わない合わない!!
自分の耳を頼りにするしかないの??ねえ、賢いコンピュータちゃんが揃えてくれたりしないの??と。
「音圧 揃える」でGoogle先生に訊ねては試し、訊ねては試し、果ては「マスタリング 難しい」で検索する始末。
マスタリングという作業は、商業用CDなどではそれ専門のプロフェッショナル・エンジニアがいるとの事。機材もモノスゴイらしい。そりゃあ私は素人だもの… しかも0から独学作曲人生4年目のぽょんぽりぴょーぬだもの…… 何でしょうね?ぽょんぽりぴょーぬって。
でも、あーでもないこーでもないとやっているうちに何か「こういうことじゃない?」っていうコツみたいなのが少し掴めたので、自分メモも兼ねて書いておこうかなと思います。
スポンサーリンク
まずは音圧を数値で見てみよう
とりあえず、自分の耳だけを頼りに「小さいんじゃないかな…」「大きいんじゃないかな…」などと勘でやっていたらすごいアヤフヤだし、スッキリしませんよね。不安になっちゃいます。
そこで、音圧を数値で見る方法がちゃんとあったので私の使っているLogic Pro Xでザックリと説明します。Logic Pro Xは良いぞ。安いし!
Logic Pro Xには「MultiMeter」というプラグインがあります。
これで曲の音圧やその他いろいろ計れるわけですね。その名の通りマルチですね。
真ん中にドーンと映し出されるメーターは上のタブで「ANALYZER(アナライザー)」と「GONIOMETER(ゴニオメーター)」が選べます。上のスクリーンショットは「アナライザー」です。音の帯域分布が見れます。
こちらは「ゴニオメーター」。音の左右の広がりが見れます。これ、青いモジャモジャが踊っているみたいで見てると面白くて飽きないんで、私はアナライザーじゃなくてこっちを見てます。楽しい!
さて、肝心の音圧はどこで見るのかというと、右側の「LUFS」「L」「R」とか書かれてる縦長の棒状のメーターですね。
上に「Peak」「RMS」「Peak&RMS」「True Peak」「True Peak&RMS」と選べるタブがありますが、ここは「True Peak&RMS」を選びましょう。
この「True Peak(トゥルーピーク)」ってのが重要なんです。
トゥルーピークとは?
トゥルーピークというのは文字通り「真のピーク」です。これが0dbを越えてしまうとmp3などの圧縮ファイルに変換する際に音が劣化してしまいます。
mp3などにする場合じゃなくてもトゥルーピークが0db以下になるようにしておくと何かと安心ですネ。動画サイトに投稿する場合もサイト側で圧縮してると思いますので、私もこれからは初めから0db以下にしておこうと思いました。
さて、ただリミッターを0dbになるように設定していても0db以上のトゥルーピークというものは発生してしまいます。
リミッターでちゃんと0db以下にしてあるのに、なぜ0db以上のトゥルーピークというものが発生するのか?というのはちゃんと理由があるのですが、図解が必要だと思うのでまた今度用意してきます。今回はそういうのがあるぞ、というだけで。
じゃあどうすればトゥルーピークが0db以下になるの?って思いますよね。
これには便利な物があって、リミッターにちゃんとそういう機能が備わっている物があるので使いましょう!!ポチッと簡単!一発OK!
「Adaptive Limiter」
LogicProならこのプラグインをマスタートラックに挿しておけば問題無いです。
で、この真ん中のつまみの下にある「True Peak Detection」というところをオンにしておけばトゥルーピークが0dbを越えないように自動でやってくれます。スバラシイ。
特に理由が無ければさらに出力を0.3db〜0.5dbぐらい下げておくといい感じです。
プロもそうしているらしいし。そのほうがパツパツにならずに自然な感じに聞こえるんだそうですよ。
あと、先ほどの圧縮の際の劣化について、書き出しは16bit / 44.1kHzでやったほうが良いらしいです。これは残念ながら私、アルバムを作ってしまった後に知りました。
次回からは気を付けようと思います。
これを読んでる皆さんはもうここで知っちゃったネ!!ラッキー♪
スポンサーリンク
音圧を揃えよう
さて、ではいよいよ楽曲ごとの音圧を揃えていきます。この作業はポチッと一発とは行きません。地道な、地味〜〜な作業がひたすら続きます。
素敵な作品作りのために、がんばりましょう。
先ほどの「True Peak&RMS」のメーターの「RMS」というのが曲全体のピーク平均値です。上の画像の場合はL(左)が-7.9、R(右)が-7.0ですね。
ここと、隣の「LUFS」の上の方の値を見ましょう。
「LUFS」と書かれているところのメーターは「ラウドネス値」といって、コンピュータちゃんが人間の聞こえ方を再現してくれている「どれだけうるさいか」の値です。
とはいえ、コンピュータちゃんと人間の耳は違いますから(コンピュータに耳は無いけれど)、参考程度です。
ラウドネス値の上が曲全体の平均値、下が最新3秒間(だったかな?)の平均値です。上の方が-6.0以上になるとちょっとうるさいです。
「音は大きい方がカッコイイ!!」という考えは解るのですが、やり過ぎはやっぱり良くないですね。私のおすすめは-9.0〜-6.0ぐらい。上手いことコンプやリミッターで抑えましょう。ここがやり甲斐のあるところですよ!
ラウドネス平均値とピーク平均値(RMS)が揃っていればだいたい曲の音圧が揃ってきます。あとはラウドネス最新平均値をじっくり観察したり、自分の聞こえ方で揃えましょう。
……と、私はここまで理解するのにすごく時間がかかったので大変でした。
もしかしたら、もっと上手い方法があるのかもしれないし、DAWなどのツールや環境によってもやることは違ってくるのかもしれません。
でも、情報を集めて、試して、音を聞いて…っていう、このマスタリングという作業の一々が、とっても楽しかったです。
皆さんも作った曲が貯まってきたら、ぜひ音楽アルバム作りに挑戦してみてくださいね!!
あっ!アルバム買ってネ!!!!()
【2018.01.12追記】現在一旦販売を中止し、リマスタリングを検討中。再販売の際はまたよろしくお願いいたします!